10月6日〜7日　356ホリディ in スペイン村

2007年10月6日（土）〜7日（日）、二年に一度開催される「356 Holiday」イベントが志摩スペイン村で開催されました。

6 日の朝9時に志摩スペイン村の受付ということもあり、私は関東支部のメンバーと前日から現地に向かいます。実のところ、この「356 Holiday」に参加するのは初めてで、片道500kmという距離もあったことから、一番心配だったのは天気、でしたが両日とも天気に恵まれ素晴らしい2 日間でした。

10月6日、一日目は朝９時にスペイン村の入り口で受付をすませます。

雲一つ無い青空の下、スペイン村エントランスに並べられた約60台の色とりどりの356はスペイン村の風景、空間ともマッチし、スペイン村に観光でいらしている方々も驚きつつ、目を細めて見物していました。

場内には「コンクール・デレガンス」の出場車両6台が並べられ、美しくレストレーションされた一台一台がオーナーと共にたくさんの注目を集めていました。

そして、その向かいには今回の目玉であるポルシェAGから持ち込まれた「356LM」が展示され、並んで「550スパイダー」、「904」とマニアなら垂涎モノのレン・シュポルト三台が並ぶ姿はそう滅多にないはず。

特に今回日本に初上陸となった「356LM」は1951年のル・マン24時間耐久レースでクラス優勝したという、歴史的な車だそうで、これを知る人はかぶりつきで、その姿、ディテールに関心していました。

その姿は年齢を超えてみんな子供に返っているかのようでした。

コンクール・デレガンスでは、普段は心優しい紳士な先輩方が審査員となり、厳しい視線で一台一台のネジから工具まで確認している姿はとても印象的でした。それにしても、工具のメッキで年代がわかるというのは凄すぎです。（笑

夜はクラブメンバーでの総会があり、そしてドレスコード付きのディナーパーティ。

たまにはドレスアップしてのパーティも良いもんです。

それにしても、Porsche AG、Porsche Japan、356 Registryからもこのイベントに協力、そして参加してくれたことはメンバーとしても嬉しい限りです。先に行われた「コンクール・デレガンス」の発表、そして「ポルシェAG賞」などなどいろいろな賞が用意され、参加者のハートをわしづかみです。

翌日２日目はタイムラリーです。

朝早くに自分の車を磨いたり、整備したり余念がありません。

だって、2日間も356だらけ、356漬けになれることなんてなかなかありませんしね。そういう私も朝7時には自分の車を撫でてましたが。(笑

8:20AMにドライバーズミーティング、そして9:00AMに出発。

天気に恵まれ、伊勢志摩の美しい山、美しい海を見ながらのドライブは本当に楽しい時間でした。

気持ちの良い速度で、自然に恵まれた環境を走るのは本当に《駆け抜ける喜び》を感じますよね。(笑）

走る姿を見て思ったのですが、近代的なクルマのデザインよりも緩やかな曲線が多用されている356はあらゆる景色にとけ込める不思議な魅力があるように思います。ドライバーズシートから見えるフェンダーのラインは最新のポルシェにも通じますし、1953年のクーペのリアはケイマンのリアのデザインモチーフになったのではないか、などと、随所にDNA想いながら走るツーリングは格別な時間です。

そして、約二時間のタイムラリーの終点はランチを予定しているホテルです。

ランチと共に、タイムラリーの結果発表、写真・Tシャツデザインコンテストの発表が行われ、ひとしきり歓談の後「356 Holiday 2007」は終了となりました。

356クラブ中部支部の皆さんや関係者の皆さんが十分に時間をかけ、用意してくださったからこそ、参加者全員が心から楽しむことが出来たと思います。ありきたりではありますが、中部支部の皆様、そして関係者の皆様本当にありがとうございました。

また、ホリディでお目にかかるのを楽しみにしています。

    Text & Photo by 関東支部 Tomoaki SAKURAI